2017年10月11日

第4講 「庭木を愛でる~植物学、色 性質 植生 空間構成レイアウト~」が開校されました。

ゲスト講師としてポンドビルダーネットワーク代表 服部吉剛先生をお迎えし開催されました。

<講義内容>

なぜ植物が必要なのか

森の成り立ちを考える ~ツアーを通じてエンドユーザーに伝えたいこと~
講師 樹木医 加藤滋先生

ランチミーティング

池生活のすすめ講師 ポンドビルダーネットワーク代表 服部吉剛先生

エゴではいけない植物選びのポイントとは

植物をデザインする力 立体構成 色 サイズ

卒業制作について

作品紹介

今回は受講生の中で樹木医資格を持っている加藤滋先生に森が大好きになってもらうコツのお話を頂き

森は鬱蒼としているものと思っていましたが、加藤先生の講義で、そうではないのだと初めて知りました。森の中を歩くのもステキと感じられる講義内容でした。

森のツアー

 

毎回行っているランチミーティング。講師の先生と打ち解けた話の中で講義内容がより興味深く 脳に入りやすい工夫をしています。

ランチミーティング

庭の空間構成の中で重要な役割を果たし得る「水」

チェルシーフラワーショーでも水を使わない庭は勝てない。と言われているぐらい重要なアイテムの一つです。

池の講義

今回は服部先生に

池生活のすすめ。池があるということ。池から広がる素晴らしいライフスタイルとは。というテーマでお話を頂き

チェルシー参加時の苦労話

池の持つ空間構成能力
ランニングコスト、メンテナンスというリスクがありながらも それ以上に素晴らしい
ライフスタイル リスクをリスクと感じさせないメリットそして デメリット

感動した池や流れの施工事例。

海外との取引の苦労話

家族と池、庭とのかかわりあい。
キット化までのプロセス

水生植物 魚や小動物の浄化作用
実験機関としての役割

流れには植物が必要なわけ。

池を売ろうと思ったきっかけなどプロセス。

庭に庭師がいる 当たり前の生活とは職人さんにあこがれた子供心(次の世代にあこがれてもらえる職業としてのポイント)

と 充実した講義内容となりました。

庭の学校

 

【受講者の声】

緑化のメリットを言葉にして説得力を高めることは、緑を扱う商売をしている以上必須な事だと改めて気付かされました。
僕は植物で角を消して空間を曖昧にする緑化のテクニックを、主に平面図で捉えていて、立面ではイメージ重視でしたので、立面での角消しを試してみます。
樹木医 加藤滋先生「森に答えがある」
庭師修行時代からこの言葉を聞いていました。
非常に興味深い話ばかりですごくためになりました。
僕も数年前、屋久島へ縄文杉に会いに行ったあの神々しい森が今でも忘れられません。瀬戸の森、こんなに近くにあるなんて。是非スタッフ連れて行きます。

庭師専門学校
服部先生
今まで考えたこともなかった庭の要素の一つとして水(流れや池)も頭の片隅に入れられるきっかけになりました。水辺に興味を持つ良い機会になりました。
池などは、お客様に突然提案しにくいので、実際に水辺の庭を持つ方の暮らしぶりなどが何例かあるとイメージしやすいとおもいます。

業界に入ったころは、カッコイイデザインを求め色々なメーカーのカタログや商品を見まくって色々と模索した記憶があります。次第に、自分がそんなデザインをしている事にも飽きはじめ(たぶんお客様もすぐに飽きていたと思う)
デザイン性にも限界を感じ始めた頃、植物の可能性に気づき始めたように思います。
植物を入れるとカッコいいそして美しい。
その思いは強くなる一方で、飽きる事もなくどんどん求めてくものになっていきました。
何故植物を入れると綺麗なのか?癒されるのか?
自分なりの答えはありましたが、確固たる答えはありませんでした。
今回の講習では、その答えが見つかったような気がします。
デザインでは境界線をぼかす。構造物だけでは限界があるなど・・・・・
癒しの部分では、土を触ると言う事や、加藤先生が話されていた、人間も自然であると言う事
非常に納得のいくお話が多く、今後の提案時に自信を持って植物を進められるようになると思いました。
今までは庭をデザインしても、多くて3~5本程度高木を入れるのが精一杯でした。
今後は、戸高先生のデザインされる庭の様な雑木の庭、まさに木漏れ日が出来るような庭を作っていくのが今の私の夢となっています。

長く建築の仕事をしていて、緑で建物の角を隠すという概念は全くありませんでした。納得しました。
又、飛石も角を消す事で自然さ見せる事ができるのも驚きでした。
植物の違った力に感心しました。
緑視率は自分が仕事をやっていくうえでも基準にもなり、お客様に説明するうえでも役立つと思いました。
森の話は少しは成り立ちが分かり、木の枯れる原因、再生、森に興味がもてました。
池は施工キットがあるのは参考になりました。
実際に作ってみたいと思いました。

今エクステリアをメインに仕事をしており、目隠しの生垣が大きくなりすぎて管理できないから伐根してフェンスを取り付けたり芝生があったところを土間打ちしたりと、緑をなくしていく事ばかりをしております。なので、逆に植栽の提案に自信がありませんでした。
沢山の施工例をみて素敵だなと思う外構と私の中でしっくりこない外構の違いなど、考えてみたのですが、感覚的な物なので、説得力に欠け、ずっとどこをお手本にしたら美しく仕上がるのか不思議でした。
今回の講義を受け、角を消す樹木の配置や、あえて高木を使う理由、使う樹種を限定する事など、目から鱗でした。
今まで樹木を扱うことになる新築工事の提案を逃げて来ましたが、今は少しプランニングが楽しみになりました。

 

2017年度 アドバンスコース第一期卒業制作要項

 

1名持ち時間30分 発表その後審査員からの質疑応答の時間を設けます。

テーマ「にわつくり」

審査の対象
1. 写真の技術力
2. プレゼン力
3. コンセプト力
4. わかりやすさ

クライアントブリーフ

∴タイトル

・庭のコンセプト メッセージテーマ性
・クライアントは誰?
・意図する要件は何なのか
・どのようにテーマ、コンセプトが表現されているか
・庭はどの方向を向いているか
・庭の重要な特徴(モニュメント、ウォーターヒューチャ―等)どのように関連しているか
・プランツリスト

チェルシーフラワーショーアプリケーションと同じ要項が審査の基準となります。

発表方法

A3プリントアウト(審査員説明用 5部)
パワーポイントまたはキーノートまたはPDF モニターに写しプレゼンテーションする(USBまたはパソコンにデータを入力お願いします)

必ずしも作庭をしなくてはならないのではなく 庭にかかわることすべてがテーマとなります。
そのためひらがなでのテーマ設定となっています。
内容によってはクライアントブリーフの内容を一部省略しても構いません。
しかし審査の対象はすべてクリアしてください。

 

内容によってはガーデンエバンジェリスト2級を授与できない場合があります。

しっかりとした卒業制作を期待しています。